Developers Summit 2014に行ってきました。2日目のみ、そして残念がら途中まででしたが、少ない時間の中で面白い発表が聴けて満足です。自分の見た範囲では、雪の影響もほとんど感じさせず、盛況でした。
大雪の悪天候にも関わらず、毎年のことながら素晴らしいイベントを開催していただき、スタッフの皆さま、ありがとうございます。そして、スタッフの皆さま、参加した皆さま、おつかれさまでした。
今年聴講したのは、以下の4セッション。
- 【14-B-1】やる気を引き出す組織風土のつくり方(藤田晋さん〔サイバーエージェント〕)
- 【14-E-2】伝統的な品質管理モデルをアジャイルに適合させる処方箋(藤井智弘さん〔日本ヒューレット・パッカード〕
- 【14-B-L】悩める金融系SEの軌跡〜COBOLからScalaへ〜(角谷文康さん [TIS])
- 【14-E-3】アプリケーションエンジニアのためのクラウドインフラ再入門(司会:吉田雄哉さん/輿水万友美さん/曽我部崇さん)
昨年は新しい技術とかの話を中心に聴きましたが、今年は技術的な内容よりも、モチベーションとか環境の改善とか、そういうメンタル的な内容を中心にしました。
時間が被ってしまったものや参加できなかった時間帯のものは、公開スライドやTogetterなどで補完しようと思います。
セッションごとの感想を簡単に書いてみたいと思います(発表内容のまとめではありません)
やる気を引き出す組織風土のつくり方
色々と新しい人事制度を取り入れられていて面白かったです。さすがに人事や制度の話を自分の会社にすぐに取り入れよう、というのは無理ですが、エッセンスはとても参考になりました。
「毎年休んで5」、飲み会の翌日の午前半休推奨とかは羨ましい制度です。あとはオープンなSNS制度。性善説で「基本的に悪い使い方をする人はいない」というのは、会社によっては難しい壁だったりしますし…。
非常に納得できたのは、「場所を変えて話し合ってみると、あっさり解決することも多い」「離職率が低いことは効果が無い」という話でした。
伝統的な品質管理モデルをアジャイルに適合させる処方箋
夏サミでも登壇されていた藤井さんの発表。やはりプレゼンが上手いですね。
日常的にCIや自動テストを回していても、いざリリース判定になると、ステップ数やバグ密度などをつかった表面的な品質保証をしなければならないことに疑問を感じていたので、そういった状況を変えるヒントが得られたらいいなぁと思って聴きました。
エンタープライズが抱える負の側面(自動化を否定して自分のレーゾンデートルを確保する)のスライドは、Press Enterの物語を思い出させました。核心を突いているなぁと。
内容はDADやHPQMの話。この辺りはもう少し深く調べて、取り入れていきたいと思いました。
悩める金融系SEの軌跡〜COBOLからScalaへ〜
事前申込みしなくてもOKとのことだったので、ランチセッションにも参加(天候的に外で昼食を取るのを諦めたので、サンドイッチがとてもありがたかったです)。
内容はCOBOLやScalaの話はほとんどなかったですが、共感できる内容がとても多かったです。
思い通りの場所に配属されず、異動願いも受け入れられなかったけど、こつこつと社内でアピール(+自主学習)をして、自分の描くキャリアを積み重ねていったサクセスストーリーって印象でした。若い人向けの熱いメッセージが込められている気がしました。
スライドはネタ満載でしたが、公開されるのですかね…?ネタの方も色々言及したいのですが、自重しておきます…。
アプリケーションエンジニアのためのクラウドインフラ再入門
OpenStack / CloudStackの話。この時間帯はどのセッションも面白そうだったので迷ったけど、ここにしました。
知らなければならない割に、疎かったので、ざっくり概要をつかめてよかったです。自分としては「再」入門ではなく、本当の入門でした。ともにオープンソースということで、開発者ならば、ソースコードからクラウドインフラの理解を深めていくというアプローチもありなのかなぁと思いました。C++とかだと敬遠したかもしれませんが、CloutStackは、自分の中では一番経験の深いJavaで実装されているとのことでしたので。
3月にはCloudStackの大きいイベントがあるみたいですね。
おわりに
外部のイベントに参加する目的は人それぞれだと思いますが、自分の場合、モチベーションアップが一番の目的です。特に今年は、やる気やキャリア戦略などに関するセッションを中心に聴いたことで、色々と考えさせられるデブサミになりました。
仕事で開発する場合、モチベーションの源泉はどこにあるかというと、やはり、そのサービスやツールを使ってもらう人に喜んでもらうことに尽きるんじゃないかなぁと(どことなく)。